ツーリング時には無線装置が大きな威力を発揮!
ツーリング中に仲間と連絡を取り合う手段として、無線装置が非常に便利。特に3〜4台以上でのツーリング時は、一斉に全員へ送信することの可能な無線があることで、安心して走行することができます。
A-RANKERSでは全車両が無線装置を導入し、楽しく安全なツーリングを実現しています。
バイクで無線を利用する際の基礎知識
このページでは、ツーリング時に無線を運用するために使用している機器などを紹介しています。
- 無線機は、最も手軽な144MHzあるいは430MHzでの送受信が可能なモデルを選択しています。これらの周波数は波長が適度に短く、ハンディ機やモービル機では標準的なものです。
- アンテナは車用、あるいはバイク専用設計のものを装備しています。バイク用のものはフレキシブルになっており、ライダーの体に当たってもうまく曲がって折れないような工夫がされています。ある程度の長さ(50cmくらい)のアンテナなら、FM放送も綺麗に受信することができ、カーラジオとして楽しむこともできます。
- ヘルメットに装着するマイクはKTEL(ケテル)製のものを選択しています。これは、風を切って走るバイクで実用的な性能を発揮するマイクはこの他のメーカーに存在しないからです。かつて安価な製品を購入したことがありますが時速50kmくらいで風切り音のノイズによって会話が成り立ちませんでした。
無線機の選択
無線装置には免許のいらない特定小電力トランシーバーなどもありますが、出力が小さく電波の到達距離が短いという弱点があります。
そこで、高出力(特定小電力の数百倍)でアンテナなどの自由度が高いアマチュア無線機を選択したいところですが、運用するために使用する人の免許と無線機そのものの免許が必要になるというのが最大の欠点と言えば欠点かもしれません。
無線機の免許は申請をすれば済みますが、使用する人の免許、すなわち無線従事者免許は国家試験に合格することが前提になります。といっても、それほど難しい試験ではないので、無線の基本的な知識を持って使いこなすためにも受験する価値は十分にあると思います。
東京では当日申し込みで受験が可能なので、ツーリングがてら受験しに行くのも面白いかもしれません。A-RANKERSでも無線試験ツアーを開催し、全員が免許を取得しました。
免許についての詳細は
三協特殊無線のページ
試験ツアーの様子。ギリギリまで参考書を読んでます。
目指せ、一発合格!
無線局免許申請も忘れずに。
無線機の搭載
STANDARD FTMー10S
バイク専用設計とも言える、ツーリング向け無線機の大本命。
防水加工されたフロントパネルは表示も見やすく、グローブをしたままでも操作しやすい大型ダイヤルとボタンが配置されているなど、バイクで使うには最適と言えます。
特筆すべきは、タンデムアンプ機能を内蔵しているということ。一般にタンデムアンプはかなり高価なので、この機能はかなり嬉しいところです。
写真はCBR1100XXの装着例。フロントパネルを見やすい位置に取り付け、本体はシート下に格納しています。
STANDARD VX-7
現行ハンディ機の中で、最もバイクでの使用に適していると考えられるのがこのVX−7シリーズ。
水没に耐えられるほどの防水機能、送受信の状態が分かりやすいLEDランプ、2バンド同時受信機能などを備えています。外部電源入力なしでも5Wの高出力が得られ、バッテリーも日帰りツーリング程度なら問題なく持ちます。
A-RANKERSでは3名が使用しています。
改造PTTスイッチ
無線機の送信用切り替え式スイッチは、ちょうどいい取り付け場所がなかなか見つからない上に、送信終了時にスイッチを戻し忘れてしまうことがしばしばあります。うっかり送信しっぱなしにしてしまうと、受信もできないので自分では気づきにくいのでやっかいです。
そこでスイッチボックスにあるパッシングスイッチの配線を取り出して直結してしまうというのがこのカスタムです。純正の操作スイッチだけあって非常に押しやすく、送信が終わって指を離せばスプリングで戻ってくれるので安心です。もちろんパッシングはできなくなりますが、すぐ手前のハイビーム切り替えで代用できるので問題ありません。
アンテナ設置
ナンバープレートと共締め
市販のオートバイ用アンテナステーを用いる方法がこれ。
この手のキットは三千円程度で手に入るため、最も手軽で実現しやすいと思います。
ただし、ハードケースを装着している場合にはアンテナの先端部とケースが干渉してしまいます。そこで、短いアンテナを選択するか写真のようにステーを延長するなどの工夫が必要になります。
キャリアにアンテナ基台を設置
市販のルーフレール・キャリアパイプ用アンテナ基台を使う方法。
このタイプのアンテナ基台は向きを自由に変えられるものが多いので、ハードケースに干渉しないように設置しやすいです。
ケースを開けた時にアンテナに当たらないような位置に取り付けることを忘れずに!
ウイングラックに自作アンテナ基台を設置
最初に紹介した、市販のオートバイ用アンテナステーを加工し、ウイングラックに設置する方法です。
ウイングラックを搭載しているKICと隊長の2名がこの方法でアンテナを設置しています。かなり手間がかかりますが、一度しっかりと設置すると安定感も高く、高効率のアンテナ(一般に高性能なものほど長く、重い)を取り付けることが可能です。
6mm径のボルトとナットを用い、3mm厚のステンレス板を組み合わせています。
KTELマイク
スーパータッチシリーズ
ヘルメットのサイド部分にボリュームの付いたユニット部分を挟み込んで固定するタイプ。ヘルメット本体に大きな加工を加える必要がなく、使わない時には外しておくこともできて便利です。
マイクにはフルフェイス用とジェットヘルメット用の2種類があり、フルフェイス用はヘルメットに埋めこむ必要があります。
フルフェイス用のマイクを付属の工具で埋め込んでいる様子。
新しいヘルメットに加工をするのはかなり勇気が必要です。
それに対し、ジェットヘルメット用の場合はヘルメット本体にはほとんど無加工で装着可能です。
内装を外し、位置を決めて内装を戻すだけという手軽さですが、マイク自体の固定はどうしても不安定なので走行中に気になる可能性もあります。
特にあごの部分のクリアランスが少ないヘルメットの場合は要注意!
ちなみに、ジェットヘルメット用のマイクを改造し、フルフェイス用に改造することも可能。フレキシブルパイプの部分はなかなか切れないので本体のパイプ取り付け部を切断する方が簡単です。勢い余ってマイクケーブルを切らないように注意!
KT-038とKT-002を使用
ボリューム機能付のケテルを装着する場合、もっとも安価な組み合わせと思われるのが写真のKT-038とKT-002を組み合わせる方法。
これはヘルメット本体にドリルでの穴開け加工が必須で、マイクとの配線も自分ですることになるので手間がかかりますが、設置してしまえば見た目もすっきりなので気に入っています。
ドリルで一気に穴空け加工!
意外にあっさりと穴が空いてしまいます。
取り付け前のヘッドセットユニットKT-038
取り付け直前、自己融着テープで防水加工を施したKT-038。
一緒に写っているのがマイクのKT-002とスピーカーユニットです。
タンデムアンプ
タンデムアンプDF-808
タンデムをする際にライダーとパッセンジャーで会話をすることを可能にしてくれるのもKTEL製品の特徴です。高速道路でも、普通に走っていれば会話が聞こえないことはまずありません。
写真のDF-808は4系統での入出力ができるので、前後での会話に加えて無線機の使用、さらに外部入力にiPodなどのオーディオプレイヤーを接続することもでき、快適なツーリングを実現できます。
ただし、本体の他に接続ケーブルを購入する必要があり、本体価格も高めなのでかなり高額な投資になってしまうのが痛いところです。十分にその価値はあると思いますが‥
DF-1011
高額であるというタンデムアンプの弱点を克服したとも言えるのがこのモデル。4系統の入出力を持っていながら、2万円程度という価格は画期的な安さだと言えます。
到達距離
オートバイに乗車中はヘルメットを着用しているため、信号待ちの時に仲間と連絡を取るだけでも大声を出さなければならないので、無線装置によって近くにいるメンバー全員に一斉送信できるというだけでも非常に便利です。
それでも、無線による交信が実際にどれくらい離れても可能なのかということは興味のあるところだと思います。
一般的に144MHz,430MHZ帯での電波到達距離は見通し距離ぐらいまでと言われており、遮蔽物がなければ数km〜10kmくらいは交信が可能です。実際に北海道の郊外などでは、出力5Wでツーリングマップルで隣のページにいる仲間と交信できたこともありますが、トンネルに入っただけで電波が飛ばなくなったりすることもあり、周囲のロケーションの影響が非常に大きいです。
トンネルの多い峠道などでは、離れた相手と交信できるとは限らないので注意が必要です。
